税優遇「貯蓄枠」ができても有用な制度でなければ意味がない

先日の日本経済新聞に老後資産形成を支援するために税優遇つきの貯蓄枠の創設を求める声が相次いだという報道がありました。

全く狙ってなかったのですが、ちょうど財形貯蓄のことについてブログに書いたところでなんの偶然か驚いたのですが、イギリスやカナダにはすでにこのような税優遇つきの貯蓄枠があるとのことだったので調べてみることにしました。




この税優遇つきの貯蓄枠の報道はみんな大好きなまずんさん(@gameoftheweak )のツイートで教えていただきました。

ありがとうございます。

報道の内容は、企業年金がある正社員とそうした制度がない非正規・自営業者との間で老後の資産づくりに選択肢の差があるため、全国民に共通の貯蓄枠が必要と議論されているといった内容になっています。

また、イギリスやカナダでは働き方に関係なく全国民が使える貯蓄枠の仕組みがあるとのことでまずはイギリス、カナダの全国民が使える貯蓄枠について見ていこうと思います。

イギリスの全国民が使える貯蓄枠?

イギリスの貯蓄枠を調べてみましたが、現在日本でも始まっているNISAの元になった制度であるISA(Individual Savings Account)があります。

これが報道にあったイギリスにおける全国民が使える貯蓄枠かどうかはわかりませんが、現在ISAは年間約300万円までが非課税となっていて、貯蓄用ISAと投資用ISAを自由に組み合わせることができます。

また、最近今までのISAに加えてイノベイティブファイナンスISAが加わったそうです。

イノベイティブファイナンスとは、クラウドファウンディングや個人間ローンなどへの出資が該当し、金融行為規制機構の認定を受けた機関を通じた場合に運用益や配当に対しての税金が非課税となる制度のようです。

日本が貯蓄用ISAのような制度を作ったとした場合の雑感

今回の報道にある全国民が使える貯蓄枠の制度が貯蓄用ISAのような制度だった場合、個人的にはあまり利用価値はないと思っています。

この超低金利の今、運用益が非課税ですよ!となっても大してメリットもないでしょう。

それこそ財形貯蓄を職業に関係なく持ち運べるといった形だと意味がありません。

それよりも、NISAは非課税期間が5年なのに対し、ISAは非課税期間がなし、NISAは2023年までの期間限定、NISAの年間上限額120万円なのに対しISAは約300万円などなどISAに比べると非常に使いにくい制度です。

ISAのように、貯蓄用と投資用を組み合わせることができ上限額を大幅に引き上げ、非課税期間を撤廃するなどNISAの拡充という形であれば歓迎したいです。笑

カナダの全国民が使える貯蓄枠?

カナダの方もどの制度のことを指しているのかわからなかったのですが、TFSAという制度があります。

TFSAはTax Free Saving Accountの略です。

このTFSAもカナダ在住のすべての人が利用できる制度で運用益に対して非課税になる制度です。

2018年の年間拠出限度額は5,500ドル(多分カナダドル?)とあったので約50万円ほどでしょうか?結構少額ですね…。

しかし、TFSAで特徴的なのは、年間拠出限度額に満たない場合、つまり年間5,500ドルの拠出ではなく例えば4,000ドルの拠出だった場合、残りの1,500ドルは翌年の拠出額に繰り越されます。

2018年のTFSAの累積限度額は57,500ドルとあるので約500万円が限度額になっています。

さらに!!

TFSAからお金を引き出すのはいつでも可能で、引き出した分は翌年の拠出限度額に加算されます。

つまり、2018年に1,000ドル引き出した場合、翌年の限度額が5,500ドルなら6,500ドルになるということです。

日本がTFSAのような制度を作った場合の雑感

年間の拠出限度額を使わなかった場合は翌年に繰り越される点、TFSAからお金を引き出した場合は翌年の限度額に加算される点は非常にいい制度です。

しかし、こちらの場合も今の低金利の状態で非課税にされても…という状況は変わりません。

日本版TFSAの金利をある程度の水準確保するならいいですが、定期金利0.010%の時代に非課税枠が拡充されてもあまり嬉しくないですね…。

ただ、TFSAは給付時は非課税なのは魅力的ですが、これって財形年金貯蓄もなんですよね…。

貯蓄枠の検討もいいけどNISAやiDeCoの拡充をお願いしたい

報道にあるイギリスとカナダの貯蓄枠がどれを指しているのかはわかりませんが、調べた限りでは財形貯蓄の上限アップ、持ち運び自由版で期待薄な気がしています。

財形貯蓄の改良版のような制度を作るくらいならiDeCoの拡充やNISAもしくはつみたてNISAの拡充を先にしてもらいたいと思います。

ISAと比べると非常に使いにくいですし、つみたてNISAの年間限度額を上げるという方法もあります。

また、カナダの個人年金であるRRSPは年収で年間の拠出限度額が異なりますが、年間収入50,000ドル(約450万円)で年間拠出限度額が9,000ドル(約81万円)、還付金が2,380ドル(約21万円)ですし、アメリカの確定拠出年金もかなり恵まれていたと思います。

しかし、世界には本当にいい制度がありますね。

ぜひ日本にもどんどん導入して欲しいです。




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