iDeCoの受け取り年齢が後ろ倒しになると困ること

以前に厚生労働省がiDeCoの掛け金の払込期間を65歳まで延長することが議論されているとニュースになりました。

iDeCoの最大のデメリットは60歳まで原則引き出せないことですが、払込期間が65歳まで延長されることで、引き出せない期間も65歳まで引き上げられるのではないかと憶測を呼んだのを覚えています。




退職金所得控除とは

個人的には引き出せるようになる年齢の引き上げは国に何のメリットもないため払込期間の延長はあっても引き出す年齢の延長はないと踏んでいましたが、そうでも無いかも…と気づいたので遅ればせながらまとめておこうと思います。

まず、iDeCoで積み立てたお金を受け取る際に最も税金を払わなくて済む方法が退職所得控除を利用することです。

退職所得控除は、勤続年数かiDeCoの加入期間の長い方で計算され、1年あたり40万円、20年を超えた期間は1年あたり70万円が控除されます。

勤続年数30年、iDeCoの加入期間が20年であれば、勤続年数30年で計算され、

20×40+10×70=1500万円

で退職金が1500万円までであれば非課税となります。

退職金控除の5年ルール

退職金控除には5年ルールというのがあり、退職金を受け取る前年以前4年以内に他の職場などから退職金を受け取っていた場合は、勤続年数の重複期間を含めずに計算するというルールです。

少しわかりにくいかもしれませんが、要するに5年間以上受け取る期間が空いていれば退職金控除をフルで受けることができるということです。

実は、この退職金の5年ルールは退職金と小規模企業共済には適応されますが、確定拠出年金には適応されません。

確定拠出年金は14年

確定拠出年金は、前年以前14年内に受け取った退職金があれば、退職金控除の重複分は差し引くというルールがあります。

つまり確定拠出年金は15年空けなければならないことになります。

iDeCoの払込期間が65歳まで伸びたからと60歳の時に先に勤め先から退職金を受け取り、65歳の時に確定拠出年金を受け取ってしまうと重複分が差し引かれて退職金控除の効果は大幅に減少してしまいます。

iDeCoの受け取りを一番最初にしないと退職金控除の効果がかなり減少してしまうのです。

まとめ

定年退職の年齢は引き上げられていますが、受け取る順番を間違えると必要以上に税金を支払うことになりかねません。

今後も定年の延長が予想されており、iDeCoの払込期間もそれに合わせて延長していくかもしれませんし、受け取り開始年齢も引き上げられるかもしれません。

退職金を受け取る可能性がある方は、この退職金控除のルールが変わらない限り受け取る順番iDeCo→退職金の順番で受け取るということを間違えないようにしないといけません。




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