フランスで抗認知症薬が保険適応外になったことから考えること

先日TLを駆け巡ったフランスでの抗認知症薬が保険適応外になったというニュース。

節約や運用にあまり関係はありませんが雑記的に書いていこうと思います。




発端はtwitterからでした。

添付されていたサイトにアクセスするとフランス語〜…。(汗)

というわけでグーグル翻訳にぶちこんで訳してみると、確かに保険適応となる正当な理由がないといった趣旨で書かれています。(多分)

ここからは憶測の域を出ませんが、抗認知症薬の治療効果と副作用、開発費、使用することでの医療費を総合的に判断した結果のことだと推察します。

日本で認可されている抗認知症薬

日本では現在

ドネペジル(アリセプト)

メマンチン(メマリー)

ガランタミン(レミニール)

リバスチグミン(リバスタッチ、イクセロン)

の4つの抗認知症薬が認可されており、個人的感想ではドネペジル、メマンチン、ガランタミンは大体同じ頻度で目にしますが、リバスチグミンは貼り薬なので内服薬である前述した3つの薬より頻度は圧倒的に落ちる印象です。

抗認知症薬のメリット

ご存知の方も多いと思いますが、これら4つの薬とも認知症を「治す」薬ではありません。

認知症の進行を(少し)緩やかにしてくれる薬です。

雑に書くとこんな感じです。

青が無治療、赤もしくはオレンジが抗認知症薬を使用した場合です。

また、認知症の周辺症状(BPSD)への効果が期待できる薬もあります。

しかし、雑に書いたグラフからもわかるかもしれませんが、認知症が結構進んでしまった場合の薬の効果は大きくないかもしれないのはわかっていただけますかね?

抗認知症薬のデメリット

一方の副作用としては、食欲不振などの消化器症状や徐脈、不整脈、精神神経症状など決して少なくはありません。

また、デメリットと言えるかわかりませんが、薬の値段も結構高額です。

アリセプト5mg 265.40円

メマリー20mg  430.40円

レミニール8mg 179.80円

リバスタッチ18mg  415.10円

でいずれも維持量で考えると1ヶ月あたり7,962〜12,912円がかかることになります。(アリセプトはジェネリックがありますのでもっと安くなります。)

これは薬のみの値段なので、この他に診察料や薬局での費用がかかることになります。

1割負担であればそんなに負担ではないかもしれませんが、10割だとすごい金額です。

全ての費用を含めると郊外の狭いワンルームなら住めてしまうかもしれません。

非常に難しいが考えなければならない

今私の中には二人の自分がいます。

一人は例え小さい効果であっても、認知症になった本人、家族に少しでも希望が持てると思うし、保険適応でなければ到底支払える金額ではなくなるはずです。

だって1年で70万円とか100万円とかかかるんですよ。

また、こちらも程度は大きくないかもしれませんが、認知症の周辺症状も治療が必要な部分だと思います。

もう一人は、保険適応外としたフランスと同じ意見です。

効果、副作用、費用のバランスが悪すぎると思います。

実際、重度の認知症でも漫然と投与されている例も見受けられますし副作用の可能性が疑われるケースももちろんあります。

そういった誰のメリットにもなっていないんじゃないか?というケースがあるので保険適応外とするのは行き過ぎかもしれませんが、もっと目を向けていい問題だと思いますし、抗認知症薬の保険適応を外し、介護者や薬以外のケアの費用に回すという案もありだと思います。

日本はその前にやることがあると思う

今回はフランスの思い切ったニュースが目に付いたので抗認知症薬を取り上げましたが、正直日本では抗認知症薬の前にたくさん保険適応外でいい薬が今も保険適応で処方されています。

パッと思いつく限りでも5つはあるな…。

多量の貼り薬、美容目的の保湿剤、風邪への抗菌薬、風邪へのPL顆粒、何に処方されているかわからないビタミン剤…。

結局何が言いたいかというと、フランスも思い切ったことやるな〜。と思っただけです。(笑)




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