前回はdocomo編でしたが、今回はsoftbankを見てみようと思います。
softbankは非常に多岐にわたる事業を展開している企業で、3大キャリアの1つではありますが、Yahooやarmをはじめとした事業も豊富です。
出典:softbank2018年3月期プレゼンテーション資料
さらに、ソフトバンク・ビジョン・ファンドという事業も始まり多彩な企業への投資もしています。
もはや何の会社かわからないほど複合的に事業展開している会社です。
ソフトバンクの売上高の推移
一方で2013年にソフトバンクが買収したsprintというアメリカで加入者数4位の通信会社の合意を得て、今後は通信事業は別会社で上場するという発表もされています。
そんなsoftbankのまずは売上高と国内通信売上高を見てみます。
単位は億円。
2012年から2014年にかけて急成長したのがよくわかりますが、その後は右肩上がりではあるものの、その伸びはかなりゆっくりになっています。
ソフトバンクの営業利益の推移
一方で営業利益です。
こちらも波があるものの右肩上がりではありますが、2017年3月期決算では国内通信事業の営業利益が落ち込みました。
資料の中では先行投資したための減益という説明がなされています。
モバイルのみだと減収減益
もう少し詳しく見ていきます。
2017年3月期のプレゼンテーション資料の中で通信事業の項目があります。
ここでLTEの拡大とネットワーク通信の品質向上のために前期より454億円多い3404億円の設備投資をしたことが記載されています。
また、通信事業とはいえモバイルや固定なども含まれていますが、同じくプレゼンテーション資料には細かいところまで記載されています。
まず、通信サービスと物販の売上を分けてみてみます。
すると、物販は右肩上がりですが、通信サービスの売上は横ばいですね…。
さらに通信サービスの内訳を見てみます。
すると、横ばいだったのはBBがある程度貢献していますが、モバイル分野は右肩下がりと決して好調とは言えない内容に見えます。
最後に営業利益。
こちらの細かい内訳は見た限りなかったのですが、2015年や2016年と比べても減益となっています。
言うは易しだが通信事業はぼろ儲けはしてなさそう
というわけで素人がこともあろうにsoftbankの決算説明書まで読んで偉そうにまとめたわけですが、softbankを見てみても様々な発言からイメージするほどここ最近は儲かっているかというのはdocomo編でも同じですが微妙かなと思います。
というかモバイルに関しての売上は過去3年間で見ると下がっているのがわかります。
全体の営業利益の中で国内の通信事業の営業利益が占める割合はだいたい50%〜70%ほどで推移していて、設備投資も数千億円単位です。
2017年3月期に関しては全体の営業利益の半分は国内通信事業ではない事業で成り立っています。
また、通信事業は別会社で上場するということなのでその決算でより明確にわかりそうではありますが、4割料金安くするのはそう簡単ではない気がします。
また、繰り返しますが安くしたいなら格安SIMにすればいいんですよ…。うち半額くらいになる予定ですし、楽天モバイルなら楽天ポイントで支払えるんですから…。
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